N1 - 世界一短い会議

ある会社では、毎日のように長時間の会議が開かれていた。

社員たちは会議に追われ、本来の仕事に集中できずにいた。

そこで社長は、業務の効率化を図るべく、外部の専門家を招いた。

「我が社では、会議に時間を取られすぎている。何か画期的な改善策はないだろうか。」

専門家はしばらく考えた末、こう提案した。

「最も効果的なのは、議題も結論もない会議を、そもそも開かないことです。」

社長は深くうなずいた。

「なるほど! それは素晴らしい考えだ。」

そして、秘書に向かって言った。

「さっそく明日、その提案を検討するための会議を開こう。三時間ほど確保してくれ。」

専門家は何か言いかけたが、結局、黙ってしまった。

どうしておもしろい?

社長は無駄な会議を減らしたいと言っているにもかかわらず、その方法を検討するために、また長時間の会議を開こうとしています。自分の行動が問題をさらに悪化させていることに、本人だけが気づいていないからです。